
*見出し語約2万1千、収録語延べ32万4千、2,147ページの大類語辞典
*古事記・万葉集の時代から現代まで、和語・漢語・外来語を時代別に集めている
*千数百年の日本語の歴史を見渡すことのできる初めての「日本語総合類語辞典」
●50音順で引きやすい
50音順は日本語の辞典なら普通のことですが、類語辞典ではその普通のことが特筆すべき特長となります。
なぜなら、今出ている大きめの類語辞典はほとんど「分類語彙表」で50音順の見出しがありません。
ですから言葉を探すにはまず索引を引かねばなりませんが、
索引は極めて不親切で、二度手間というだけでは済みません。
例えば「バス」にbus,bass,bathの区別なく、「ルート」にroot,routeの区別なく、
「上がる」「当たる」のような多義語になると、10個近くもページや記号が並んでいて、
どれがどの意味を示しているのか分かりません。
目差す意味の語を探すには順にページを繰るしかありませんが、
索引は小さな活字で、何回も引き直すのは煩わしく面倒です。
しかも本文は「分類表」なので、類語がランダムに並んでいて言葉が探しにくくなっています。
その点、本書は見出しが50音順に並んでいる普通の辞典で、使いやすく便利です。
明治42年に出た『日本類語大辞典』以来100年ぶりの50音順の見出しがある本格的類語辞典の誕生です。
●類語・関連語を多数収録
子見出しが4万9千もあって多くの類語・関連語を知ることができます。
例えば、「雨」の項では、
*急に降り出す雨
*細かい雨
*激しい雨
…
*日が照りながら降る雨
*雨でない雨
のように50以上の子見出しがあって、350余の類語・関連語が載っています。
その多さや見やすさは他の類語辞典と比較になりません。
●古語が時代ごとに引ける
大和言葉が時代ごとに引ける唯一の辞典です。
現代語と区別できないため概数ですが、10万~15万の古語を収め、
その使われた時代まで分かるので、
ある言葉を昔はどう言っていたか、時代順に見ていくこともできます。
ただ、例えば、「雨」の項に次のような子見出しがあります。
*ひとしきり降っては止む雨(一部省略)
【近世】いちぢん[一陣]。とほりあめ[通雨]。
【中世】そばへ[戯]。
【中古】むらしぐれ[村時雨]。
【上代】しうう[驟雨]。むらさめ[村雨]。
これでは時代を示す記号が目立って古語ばかり集めた辞典に見えます。
短歌・俳句を創る人、古典を研究する人などに重宝がられていますが、そういう一部の人が使う辞典のように見えます。
しかしよく見ると、ほとんど今も使っている現代語です。
【時代】の記号を取り去ると(古い仮名遣いですが)、普通の類語辞典です。
確かに30万を超える収録語の何割かは古語です。しかし、それらは決して死語ではありません。
思いがけない美しい大和言葉と出合ったり、忘れていた懐かしい言葉を思い出したり、
語彙を豊かにし表現の幅を広げるのに役立ちます。
読むだけでも楽しい辞典です。
この辞典は一部の専門家が使う難しい辞典ではなく、誰でもが使える、使って楽しい類語辞典です。